Keiko Nomura
同志社女子大学英文科中退、大阪ビジュアルアーツ専門学校卒業。卒業後、渡米。LA、Santa Feにて写真を学ぶ。1999年に沖縄をテーマにした写真集「DEEP SOUTH」を発表。
同名の写真展を渋谷パルコギャラリーにて開催。日本写真協会新人賞、東川賞新人作家賞を受賞。2019年、写真集「Otari-Pristine Peaks 山霊の庭」により、林忠彦写真賞を受賞。国内外で個展、グループ展、出版も多数。現在、沖縄を拠点に活動中。
https://www.keikonomura.com/
主な展示会
- 1996 「越南花眼」WTCコスモギャラリー、大阪
- 1997 「越南花眼」新宿コニカプラザ、東京
- 1998 「夢のもつれ・沖縄」新宿コニカプラザ、東京
- 1999 「Deep South」パルコギャラリー 、東京 パルコギャラリ-、名古屋
- 2002 「Bloody Moon」新宿コニカプラザ、東京 ビジュアルアーツギャラリー、大阪
- 2006 「Bloody Moon~うまれるまえみたひかり~」冬青社ギャラリー-、東京
- 2009 「Red Water」 EMON Photo Gallery、東京
- 2012 「Soul Blue ~此岸の日々」プレイスM、東京
- 2013 「Soul Blue~此岸の日々」Poetic Scape 東京
ビジュアルアーツギャラリー、NADAR、大阪 - 2014 「赤い水」 ニコンサロン 銀座、大阪
- 2017「Drop of the light, Rushing Water MARUTE GALLERY,高松 , Space One ,Portugal
- 2018 「OKINAWA」 Poetic Scape 東京
「Life Live Love」展 入江泰吉記念・奈良市写真美術館 (古賀絵里子と二人展) - 2019 「Otari-Pristine Peaks 山霊の庭」FUJI FILM SQUARE、周南市美術博物館 (受賞記念展) KANZAN Gallery、東京
Hiju Gallery、大阪 - 2022 「Moon on the Water」東京、ふげん社ギャラリー
主なグループ展
- 1999 「水戸アニュアル ‛99 プライベートルームII―新世代の写真表現」 水戸芸術館、茨城
- 2002 「琉球烈像-写真で見るオキナワ フォトネシア/光の記憶・時の果実 復帰30年の波 動」那覇市民ギャラリー、沖縄
「第3回ドキュメンタリーフォトフェスティバル宮崎」 宮崎県立美術館、宮崎 - 2008 「目黒在住の新進芸術作家展」 目黒区美術館、東京 「愛する時と憎む時展」 沖縄県立美術館、沖縄 2016 「日本の新進写真作家展」 東京都写真美術館、東京
- 2017 「写真家が見た沖縄展」 沖縄県立美術館、沖縄
- 2019「作家の視点、作品の視点」 沖縄県立美術館、沖縄
- 2020「Gallery Show 2020」Poetic Scape, 東京、目黒
「瞬く皮膚、死から発光する生」足利市立美術館 - 2021 野外ア-トイベント「HOPE FOR PEACE 根源を照らす」沖縄、波の上ビ-チ広場
EU-Japan Fest の助成プロジェクトによりPolandに制作滞在 - 2022年に写真集の出版予定。
写真集
- 1999 「DEEP SOUTH」 リトル・モア
- 2001 「RUSH」(共著) リトル・モア
- 2004 「In-between 6 イタリア・スウェーデン」 EU・ジャパンフェスト日本委員会
- 2006 「Bloody Moon」 冬青社
- 2009 「Red Water」 library Man(Sweden) Art beat Publishers
- 2012「Soul Blue」 Silver books/赤々舎
- 2016「Drop of the Light, Rushing Water」 Pierre von Kleist
- 2017 「OKINAWA」 Pierre von Kleist
- 2018 「Otari-Pristine Peaks 山霊の庭」 スーパーラボ
- 2022 「Heaven 天国」冨手麻妙との共作 ケンエレファント
「Melody of Light」BWA Poland
主な作品のパブリックコレクション:
- 東京都写真美術館
- 沖縄県立美術館博物館
- 東川町写真ギャラリ-
- 清里フォトアートミュージアム
- 周南市美術博物館
ステートメント
Light of Day 〜那覇、あの日の光
あの日、あの時の光景が、過ぎ去った時間というものが、あの場所が、あの人が、もうこの世に残らないで、消えてしまったものだとすれば、ゆいいつ目に見えて残るものは、断片的に記録されたメディアと、それによって私たちの記憶の中で想起されるイメージ(心象)だけだろう。そのイメージはひとの数だけある。
過去から現在へ、時代に翻弄され、激しい喪失の中で、力強くその再生を繰り返しながら、歩んできたまち、那覇。その象徴ともいえる、この那覇の市場で、私の写真を展示してみたかった。そして、かつてこの近くに長年暮らし、このまちをこよなく愛した唄者、大城美佐子さんの姿を、再び、眼にしてみたいと思った。
この市場には匂いがある。食べ物がたくさんある。まちのざわめきが、音楽が聴こえてくる。肌に触れる湿った南の空気。そのすべての五感の中で、今、これらを見る人のイメージが、自由に、時をも超えて、それぞれに、語り始めることをのぞむ。